過去問・駒澤大学法学部政治学科(3年次編入試験・2018年度)

大統領(知事・市長)を有権者が直接選ぶ大統領制と議会の多数党が首相を選出する議院内閣制はどちらがすぐれているか。※二つの制度の利点と欠点を比較し、自分の判断を述べる。

解答の着想
大統領制と議院内閣制の優劣をつけよとあるが、出題の意図としては、政治のリーダーを国民が直接選ぶ場合と、議会の多数党が選ぶ場合を比べて、優劣をつけよということである。

二つの制度の利点と欠点の例

利点 欠点
議院内閣制 首相と議会は、抑制と均衡の関係にあり、独裁的な政治はおこなわれにくい。 首相は、多数党内の派閥や、多数党議員に固有の既得権益を無視できない。だから多数党内に派閥が割拠すると、首相はリーダーシップを発揮しにくい。
大統領制 大統領は、議会や政党にふりまわされず、強いリーダーシップを発揮して政治を行える。 独裁的な政治がしばしばおこなわれる。

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