過去問・明治学院大学経済学部経済学科(3年次編入試験・2018年度)

2017年3月末、日本の市中銀行の預金残高は1,053兆円という史上最高額を記録した。未曽有の低金利にもかかわらず、預金増の勢いは止まらない。一方、預金に対する貸付の比率(預貸比)は70%台と、ピークだった1988年の137%からの大きな低下傾向が続く(データは『日本経済新聞』2017年6月11日)。この歴史的なデータ推移の意味合い、およびその理由について、200字程度であなたの見解を述べなさい。

解答例
昨今の国内低金利政策にもかかわらず預金が増え、また預金に対する貸付の割合が低下している。この二つが意味することは、つまり必要なカネより余ったカネのほうが多い状態(カネ余り)にあるということだ。その理由として、企業の人件費の長期抑制が挙げられる。長期にわたり企業は家計への支払いを増やさなかった。しかし家計が、利子率低下に相まって貯蓄を諦めるながら、消費を続けたため、企業にカネ余りが起きていると考えられる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA