過去問・中央大学経済学部(3年次編入試験・2020年度)

戦後日本経済は、1950年代後半~1970年代初頭に、国際的にみて高い経済成長率を示しました。この高度経済成長を可能にした諸要因のうち重要と考える 3つの要因を任意に選び、それらが1990年代以降どのように変化したのかを論じなさい。

解答の着想

高度経済成長を可能にした諸要因 1990年代以降どのように変化したのか
農業 技術革新による生産性の向上と近代化(c.f.農業の機械化) 高齢化の進展、および産業構造の高度化による後継者不足、これらに起因する基幹的農業従事者の高齢化による生産性の地滑り的後退(c.f.高齢化農村)
若年雇用 卒業と同時に企業に就職する新規学卒労働市場の制度化による雇用の確保(c.f.新卒採用) 経済の長期低迷に直面した企業の雇用調整手段としての新規学卒採用抑制による若年失業者の増加(c.f.就職氷河期、フリーター)
金融 量的拡大を目指す銀行と資金不足に直面した企業の緊密化による設備資金貸付や救済融資の積極化(c.f.メインバンクシステム、護送船団方式) 1970年代からの金融自由化を遠因とするバブル経済。その崩壊後に銀行など間接金融は遅延(c.f.バブル崩壊、貸し渋り)

参考
『チャート式基礎からの中学公民』編 数研出版編集部
『日本経済史‐近世から現代まで‐』著 沢井実・谷本雅之

【関連する発展的な出題】同志社大学経済学部(3年次編入試験・2020年度)日本の高度成長期、特に1955~1970年の時期に関する以下の問いに答えよ。※設問二つ

【関連する発展的な出題】大阪大学経済学部(3年次編入試験・2021年度)1950年代後半~70年代前半の日本において高度成長が可能となった理由(原因)を説明しなさい。(経済史)


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