国際関係!徹底マスター用語解説:国際政治②

現実主義
現実に即したことを第一義的なこととして重視し、理想的、空想的な考え方を排除する立場をいう。国際関係における現実主義は世界は無政府状態であるという考えを基礎に置き、国際関係の行為主体は国家以外になく、無政府世界における国家の至上目標は生き残りであるため、安全保障が最優先となる。そのためにパワーが用いられ、国際的なさまざまな事象が発生するという考え方を指す。国際協調や国際法を重視する理想主義に対して批判的である。

カー(Edward H. Carr)
イギリスの歴史家、政治学者、外交官。ケンブリッジ大学卒業後、1916年から1936年までイギリス外務省に勤務。第二次大戦中はイギリス情報省の職員および『タイムズ』紙の記者として活動した。1948年の国連世界人権宣言起草委員会では委員長を務めた。1939年に刊行した『危機の二十年』では、法律的・道義的アプローチが中心となっていた国際関係論において、パワーの重要性を強調する現実主義(リアリズム)の立場を説いた。

モーゲンソー(Hans J. Morgenthau)
ドイツ出身の国際政治学者。フランクフルト大学で教鞭をとっていたが、ヒトラー政権の出現によりアメリカに移住。その後シカゴ大学で教鞭をとった。国際政治を権力闘争とみなす、現実主義学派の代表的論者であり、アメリカのベトナム介入を痛烈に批判した。主な著書に『国際政治学』がある。外交の行動準則として「力 (power) によって定義された利益」としての国益 (national interest) を提起した。

ウォルツ(Kenneth N. Waltz)
アメリカの国際政治学者。国際政治を構造という視点から科学的に理解しようとした「ネオリアリズム」を唱え、現代国際政治理論の原点に位置づけられている。国際政治では淘汰が働いているので、国家が生き残りのために最適ではない戦略を採用した場合、その国家が存続できなくなるという事態に陥るため、各国家の内部的要因は無視していいというスタンスをとっている。最も重要なのは、国家相互がどういう関係にあるかというシステムだということである。

ミアシャイマー(John J. Mearsheimer)
アメリカの政治学者で、シカゴ大学政治学部教授。専門は国際関係論、特に安全保障分野。国家は他国に対してパワー(軍事力)の拡大を試みる行為が絶対だと想定して、安全保障を研究する攻撃的現実主義(offensive realism)の代表的論者である。強力な国家はイデオロギー(民主主義、権威主義)に関係なく覇権を確立しようとし、ライバル国の覇権を阻止する。米中関係をこの理論にあてはめ、近い将来必ず対立が激化すると予測していた。

※国際関係!徹底マスター用語解説で、用語は、国際関係のファカルティの編入学試験で出題された過去問題から選んでいます。

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