国際関係!徹底マスター用語解説:途上国開発②

南北問題
1960年代に入って指摘された、先進資本国と発展途上国の経済格差とその是正をめぐる問題を指す。世界地図上の北側に先進国が集まり、貧しい国が南側に偏っていることからこのように呼ばれている。1959年にイギリスのロイズ銀行会長職にあったオリヴァー・フランクスがアメリカ・ニューヨークで行った講演に端を発している。開発途上国の経済開発促進と南北問題の経済格差是正のために、1962年に国際連合貿易開発会議 (UNCTAD)設立が決定した。

南南問題
南の諸国における経済的格差の拡大から生じる経済的 ・ 政治的な諸問題の総称。1970年代のオイルショックを経て原油価格の大幅引き上げに成功した産油国および東アジアの新興工業経済地域(NIES)と、多数の絶対的貧困層を抱えるアフリカや南アジアなどの最貧国とに明確に分化するようになった。工業化も進まず、資源も保有しない国は後発発展途上国と言われるが、政情不安も手伝って経済的格差が埋まらない国もある。

第三世界
アジア、アフリカ、ラテン・アメリカの旧植民地・従属諸国、いわゆる発展途上国群を指す言葉。フランスの人口学者であるアルフレッド・ソーヴィーが初めて用いた。第二次大戦後は独立した国が多く、1970年代以降は発言力を強化したが、未だ南北の格差、石油その他第三世界内での資源力の格差など問題点は数多く残されている。なお、第三世界の中で資源もなく、工業化のための資本も技術もない後発発展途上国を第四世界ということもある。

新興国
国際社会において政治、経済、軍事などの分野において急速な発展を遂げつつある国を指す。20世紀後半においては、第二次大戦後に欧米諸国の植民地支配から独立したアジア・アフリカ諸国を指すことが多かった。これは経済的ではなく政治的・国際法的な意味で新興の国ということ意味合いが強かった。1990年代には多くの国が独立を果たしたことから死語となっていたが、2000年代入り、冷戦終結後に急速に経済力をつけた発展途上国を指すようになった。

※国際関係!徹底マスター用語解説で、用語は、国際関係のファカルティの編入学試験で出題された過去問題から選んでいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA