国際関係!徹底マスター用語解説:途上国開発③

持続可能な開発
将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発のことを指す。これを達成するための三つの要素、すなわち経済成長、社会的包摂、環境保全を個人と社会の福祉のために必要な要因としてその調和を図ることが不可欠であるとされている。先進国と開発途上国の双方で持続可能性を追求する必要があり、世界の南北問題とも関連が深い。近年、日本でも頻繁にいわれる「持続可能な開発目標(SDGs)」は、教育機関での人材育成で積極的に取り入れられている。

従属論
1960年代中頃から、主にラテン・アメリカで唱えられた世界経済理論。「先進国」の経済発展と「第三世界」の低開発をセットにして考えようとするものである。第三世界の発展の遅れは彼らを支配する先進国に原因があり、第三世界の近代化(資本形成)は先進国の経済発展に従属する形で行なわれる(低開発の開発)という主張を指す。世界的大企業がコスト抑制の目的で途上国に進出しているが、経済的な従属を引き起こし地元企業の発展の抑制に繋がるとされている。

多国籍企業
活動拠点を一つの国家だけに限らず、複数の国にわたって世界的に活動している大規模企業のことを指す。単なる貿易ではなく、事業そのものの拠点を海外に持つ企業である。管理の面からは2種類あり、1つは海外の子会社に自主的な経営権を与え、分権的管理を行うもの。もう1つは、各国の事業部門の子会社の経営についても、本社が世界的視野の下で統一的に統制し経営意思を決定するものである。

地球温暖化
人間の活動が活発になるにつれて、大気中に含まれる二酸化炭素など「温室効果ガス」が大気中に放出され、地球全体の平均気温が上昇している現象を指す。地球規模で気温が上昇すると、海水の膨張や氷河などの融解により海面が上昇し、また気候変動により異常気象が頻発する恐れがあり、自然生態系や生活環境、農業などへの影響が懸念されている。1992年6月の地球サミットにて気候変動枠組条約が採択され、定期的な会合の開催が規定された。

HIV/AIDS
HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」のことを指し、ヒトの体をさまざまな細菌、カビやウイルスなどの病原体から守るのに重要な細胞である、Tリンパ球やマクロファージ(CD4陽性細胞)などに感染する。細胞の中でHIVが増殖すると免疫が徐々に減っていき、普段は感染しない病原体にも感染しやすくなり、さまざまな病気を発症する。この病気の状態をエイズ(AIDS)という。感染は、粘膜および血管に達するような皮膚の傷からであると言われている。

※国際関係!徹底マスター用語解説で、用語は、国際関係のファカルティの編入学試験で出題された過去問題から選んでいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA