国際開発論:公衆衛生

社会保障とは、貧困(お金がない)・失業(仕事がない)・病気(具合がわるい)・高齢(年をとった)など生活不安に対して、相互扶助(お互いの助け合い)の精神に基づき、国が国民の最低限度の生活(ナショナル=ミニマム)を保障する。生存権とは憲法第25条に定められ、社会保障制度(社会保障を実現する仕組み)とは社会保険、公的扶助、社会福祉、公衆衛生からなる。公衆衛生とは、感染症などの病気を予防し、環境衛生を改善(上下水道の整備など)する。水道は、我が国では1541-1545年頃に北条氏康が小田原城城下町に作ったのが最古の記録。事業としての水道事業も1857年横浜が初。1957年水道法「清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与すること」は憲法第25条に由来。

国際開発。途上国の水道普及の分析では「改善された水源」という言葉が用いられる。改善された水源とは、外部からの汚染、特に人や動物の排泄物から十分に保護される構造を備えている水源のこと。先進国の仲間入り目前と言われるマレーシア。都市部で水道普及率は99%である。しかしアジア・アフリカの典型的な開発途上国では整備された水道は半分も普及しておらず、まず改善された水源へのアクセスを可能にしていくことが求められている。さてWHO/UNICEF による5段階の「Drinking Water Ladder」で上から2番目「Basic Service」と3番目「Limited Service」の明確な違いとして挙げられている事柄として最も適切なものを選びなさい。

A.必要な時に水が入手できるか否か

B.改善された水源による水供給であるか否か

C.糞便性指標や優先度の高い化学物質指標の汚染がないか否か

D.水汲みにかかる時間が、往復、待ち時間含め30分未満であるか否か

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