生活様式
一人ひとり違いがあるなかで、しかしその時代の社会の特徴を浮き彫りにできるような、(どこか共通する)生活スタイル(生活の仕方)
農村型生活様式
自給自足。共同消費。イエとムラ。
都市型生活様式
商品経済の発展を背景に形成されてきた。必要生活手段やサービスが「商品」として市場で「貨幣」との交換によって入手するようになった。職場と住居が分離した家庭生活(職住分離)
農村型⇒都市型へ生活様式の移行に伴う生活諸関係のダイナミズム
自由で、かつ多様な生活な送るチャンスを得ることとなった。所得の大小が消費水準を決定づける。
生活の社会化
生活が閉鎖的で孤立・分散的な状態から、社会的に交流し、相互に依存し、あるいは結合しあう状態に変わり、その程度を高めること。
近代
ヨーロッパでは「封建社会」を脱却した後の資本主義社会を近代とするのが一般的である
産業化
科学の進歩による技術的発展、機械化による大規模生産の拡大、分業による専門化された労働力、合理的な職業配置といった経済的近代化と含意する。
資本主義
私的な個人と営利企業が、価値と市場の複雑なネットワークを通じて、財とサービスの生産と交換をいとなむ経済システム
賃金労働者階級
財産をもたず、それゆえに労働力を賃金と交換しなければならなかった。多くの労働者が過酷な労働条件のもと、悲惨な生産活動、生活を強いられた。マルクスは資本主義的システムを批判的に解読した。
家族
人間のどんな社会にも存在し、婚姻や親子・兄弟姉妹関係の絆によって結ばれた基本的な社会集団。構造や役割は時代や社会によって異なる。
核家族化
日本社会において核家族化が進行するのは、1950年代後半以降のことである。そこには、都市化と住宅難といった様々な問題が表面化し、核家族化の進展が社会に強く印象付けられた。
前近代家族
伝統的・封建的な価値観に基づく「家父長制家族」=「制度家族」
近代家族
当事者間の合意および民主主義的・個人主義的な価値観に基づく「近代家族」=「友愛家族」
(旧法)社会福祉三法
憲法25条の生存権規定のもと、1947年に「児童福祉法」、1949年に「身体障害者福祉法」、1950年に「(新)生活保護法」が制定された。
(高度経済成長期の)公害問題
急激な経済成長優先政策は、産業構造・社会構造の変動をもたらし、人口の都市集中による過密問題、交通問題、住宅問題を始めとして、深刻な公害問題を全国的に発生させた。
(旧法)福祉六法
社会福祉三法に加えて、1960年に「精神薄弱者福祉法(現「知的障害者福祉法」)」、1963年に「老人福祉法」、1964年に「母子福祉法」
高齢化社会と高齢社会
老齢人口比率(総人口に占める65歳以上人口の比率)が7%を超える社会を高齢化社会とよび、それが14%を超えると高齢社会とよびわけている。
少子化
合計特殊出生率(1人の女性が生涯平均何人の子どもを産むかの推計)。出生率の低下により子どもの数が減少してきた状況のこと。
エンゲル係数
家計の支出総額中の食料費の割合を指す。割合が高いほど生活が苦しい。
エンゼルプラン
1994年に政府がまとめた子育て支援の総合計画。
ゴールドプランと新ゴールドプラン
1990年にスタートし、1999年までの10年間にホームヘルパーなどの人材や、老人保健施設・特別養護老人ホームなどの入所施設を増やそうという「高齢者保健福祉推進10か年戦略」のこと。1995年に見直しが行われて、「新ゴールドプラン」になった。
公的介護保険
2000年4月より施行。40歳以上のすべての人が保険加入者(保険料を支払う人)。
子どもの誕生
子どもは、純真無垢で特別の保護と教育が必要という考え方がブルジョワ階級を中心に発生する。子どもの位置づけの変化は、女性の位置づけの変化をもたらす。
フェミニズム
伝統的に男性により高い地位と自由を与える社会に生きる女性に、政治的、社会的、、経済的な平等を要求する運動で、18世紀後半のヨーロッパでおこった。
フェミニズム批判
たとえば、フェミニズムの主張は多くの人びとに「生まれついての女性性、つまり女であること、を拒否している」と批判されることとなった。生物学的に男女には「男らしさ」「女らしさ」を持つはずであると考えられていたからである。
性役割
生物学的に規定された「自然」としてみるのではなく、社会文化的につくられるものとみることは、新しい研究領域を切り開いている。「人は女に生まれない。女になるのだ」「性役割」という意味合いの「ジェンダー」への気づきは、「女らしさ」を近代家族の性別役割分業との関連で考察することを促した。
性自認
子どもは生まれた瞬間からその性別によって何かを期待されたり、予測されたりすることになる。子どもに与える衣服や玩具などに象徴的に現れることになる。子ども自身の「性自認」に繋がる。
マルクスの「労働の疎外」と「(生産物などの)物象化」
賃金で働く労働者は、労働の成果物(生産物)や、ややもすると従事する労働そのものから、疎外されている。どういうことかと言うと、労働者が得るものは賃金(貨幣)であって、生産物は自分のものではないし、労働を通じて満たされるものは「生存」という肉体の欲求に、(もうこういう言い方をしてしまおう)過ぎないと言う話題である。※他者に説明する側をやりたい人は、自分でも調べてくださいね。
ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(1906)
プロテスタントがその教義(職業召命観と予定説)のもと、日々の労働を合理的に営み、禁欲を重ね資本を蓄積することによって、非合理的な生活や社会制度を変革し、新しい市民社会と資本主義の精神を形成したということ。
デュルケムの『社会分業論』(1893)
人間が社会的分業のもとで、自らの職業に携わりながら相互に依存しあうことで、社会的連帯感が高められることを説いた。
フォーディズム(フォード的生産様式)
規格化した設計で大量生産し、自動車を大衆化すること
テイラーの「科学的管理法」
率直に言えば従業員が怠業せず働いてくれる仕組み(ノリマ、出来高の割増賃金など)を設定する際に、ストップウォッチで時間計測など、「科学的(テイラーが自身の語彙で積極的に『科学的』と用いた)」に課題の発見と解決を行ったというもの。
ダニエル・ベルの「脱工業化社会」
サービス業(第三次産業)が他の産業(第一次産業、第二次産業)を大きく押しのけた社会。様々な特徴が指摘されている。■経済学分野であれば「経済のソフト化」など同じ現象を指して、やはり様々な特徴を指摘している。※社会学と経済学の違いを論じるうえでキーセンテンスになりそうではある。
労働の人間化
労働疎外(上述)を克服し、労働を自己実現・自己発達のプレイス(place:場、機会)に転換させようとする実践・立場。