国際開発論：フェアトレード

カカオ豆やコーヒー豆など発展途上国で生産された商品作物に最低取引価格を設定し、常にその価格以上で取り引きするしくみをフェアトレードと言います。国際市場や先進国市場で価格変動の激しい商品作物が主な対象となります。フェアトレードが存立する理由として最も適切でないものを次のうち選びなさい。

A.生産者の労働に見合った収入の保障
B.投機的取引による価格暴落の回避
C.持続可能な開発の促進
D.マイクロファイナンスの抑制

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正解：Ｄ（最も適切でない）
投機的取引とは、利鞘を目的として売買をすること。商品作物は気候変動に由来して価格が上下するため投機的取引を仕掛ける投資家が存在する。生産者の生活が収入面で安定すれば、そのぶん環境に配慮した生産を促せると考えられている。マイクロファイナンスとは、貧困層向けの小口金融であり、たとえば生産者がプランテーション栽培とは別に自家栽培の野菜販売など小規模ビジネスを始めるための元手の貸付などである（これを抑制するねらいはない）。