2010年代 | 外国人技能実習生の劣悪な就労環境はインターネット上の記事などを通じてひそかに知られていた。 |
2018年頃 | 特定技能(就労ビザ)で来日する外国人労働者と技能実習生との間にある差別と格差は問題意識の一つだった。また、この頃は「国際的な技能移転と国内人手不足の解消を同一に考えるべきではない。」という考え方があった。丁度、ブラックバイトとして話題の只中にあったコンビニ業界が特定技能に「コンビニ」を追加しようとしたときは大いに考えさせられた。 |
2023年1月 | 政府の有識者会議で、技能実習生の転籍(受入先企業を変えること)を制限すべきではない(働く会社を自分の意思で変えることができるようにすべきだ)と言う意見が出た。特定技能と技能実習生の差別を解消する意向もあった。技能実習生が受入先企業で不利な扱いを受けたときの実効的な窓口の一つである監理団体について、一部で企業側に迎合的なところもあるという意見もでた。その一方で、「国際的な技能移転と国内人手不足の解消は矛盾しない。」という考え方に大きく舵を切った。 |
かラスマタケオ
技能を学ぶというのは何より意欲の問題だ。日本人の感覚だと意欲があるのに不利に扱われるべきではないと思うね。
ダニエル・パウ太
しかし日本人の低層労働者の待遇以上に優遇されるだろうか。日本人に対しても企業側の労働関係法令の違反は散見される日本で、外国人労働者の失踪を完全に防げるだろうか。
生まれも育ちも日本人でなければ、こんな仕事は逃げ出している、とは深い問題だね。
おしりファルコン公爵
外国人労働者とひとまとめにするのも、結局は日本人労働者への同化がどのくらいできるのかが関心事だからだよね。ベトナム人が多い中で、フィリピン人、中国人、なかにはスリランカ人やインドネシア人もいるかな。
ジョバイロ
東京都荒川区の三河島など、多文化が共生する町は探せばあるなかで、「外国人」という立場があたかも存在するのは、日本人とそれ以外という価値判断が日本人側にあって根強いからだよね。
園田寅之助
ダニエル・パウ太
しかし日本国民がそこまで強いナショナリズムの持ち主かと言えば、全くそうでもなく、異文化接触の経験の問題なんだろうなと思うね。