題目 | 用語 | 解説 |
一般常識 | 経営者 | 経営をしている人。株式会社において所有(オーナーである)とは、出資であり、株主として持ち株比率が高いことを言います。一株でも出資していればそのぶん所有しているとみなす考え方もありますが、経営者からみたステークホルダーとしての所有者とは現実的に大株主を言います。そのためには、大企業で株式を市場に上場しているから、経営者の持ち株比率が相対的に低下してくることを前提とします。これを「所有と経営の分離」と言います。特に経営に関心の薄く、経営能力のない資本家たちの持ち株比率が相対的に高いとき、経営の専門家である経営陣によって株式会社は経営されます。 |
経営 | ヒト、モノ、カネを操って生きていくこと。経営学とは、社会科学の一分野であり、組織の経営を研究しています。組織とは、何らかの組織活動をしています。企業も組織であり、企業の組織活動は事業、営業や業務などです。経営とは、狭い意味では、企業が事業を営むことです。しかし広い意味では、力を尽くして物事に取り組むことや、工夫を凝らして建物を造ることなどを言います。確かに経営学の知見は、必ずしも企業でない組織にも援用されますから、事業、営業や業務ではない組織活動にも援用されるものです。 | |
組織運営 | 会社経営とほぼ同じ意味。 | |
組織活動 | おもに事業のこと。 | |
業務 | 学生が任されそうな例を挙げると「電話応対」など。営業さんや課長が仕事を頑張るほど電話が沢山かかってくるが、最初に受け取るのは電話番、ここで電話番という業務(厳密には、・・・に対応する雇用)が創出されている。 | |
コミュニケーション | 会話。 | |
経営上の配慮 | 例)社長!オナラしないでください!⇒地球温暖化対策(環境への配慮)/労働環境の改善(社会への配慮)/コンプライアンスの徹底(ガバナンス) | |
戦略 | 例)コンビニの新商品。 | |
外部環境 | 税制、景気変動、経済成長、技術革新、日本人の趣向の変化、など。 | |
市場 | モノを売ったり、買ったりする仕組みがあること。外国のモノが日本で売買困難なのは、結論流通している絶対数が少なすぎるから(前段階的に流行ってないから)。ジャックルマンの腕時計は流行ると思いますよ、市場になると思います。 | |
市場の成長性 | 流行りの動向。 | |
(相対的)マーケットシェア | 自分の会社の売上が世の中の何分の一なのか。 | |
目標管理制度 | 組織目標 | 契約数、売上、マーケットシェアなど。 |
個人目標 | 主にモチベーション管理の一環で従業員が決める個人的な目標。課長が部下に日報を書かせるのも近いことだと思われる。 | |
評価期間 | 月次目標であれば、その一か月間のこと。 | |
経営目標 | 経営者の目標 | |
業務目標 | 業務の目標 | |
目標の達成度 | ※そのままの意味 | |
業務目標達成のための自己統制 | 自分の行動を調整すること。学生がやりそうな例を挙げると「ストップウォッチを携帯する」など。 | |
企業の社会的責任 | ステークホルダー | 利害関係者。 |
中核的責任 | 本業で果たすべき責任。 | |
付随的責任 | 本業に付随する社会的不利益(煙害など)をなんとかする責任。 | |
積極的責任 | 例)○○社は環境に優しいエコドライブを応援しています。チャラッッチャー♪ | |
組織論 | 自主経営(セルフマネジメント) | 社員が主体的、自立的、能動的に動き、働く組織のあり方。 |
事業部制組織 | 事業ごとに部署がある組織。 | |
セクショナリズム | 自部門の事情のみを考慮しその利益や権限を守るために行動すること | |
コンティンジェンシー理論 | どのような状況でも最高のパフォーマンスを発揮するリーダーシップは存在しないという考え方のこと | |
機械的組織 | 官僚制的組織 | |
有機的組織 | 非官僚制的組織 | |
官僚制 | 階層構造。専門化、階層化された職務体系、明確な権限の委任、文書による事務処理、規制による職務の配分など。 | |
ラインアンドスタッフ組織 | ライン組織に、トップの業務を助けるためのスタッフ部門を設けた組織形態。 | |
ライン組織 | 軍隊組織のように指揮系統が直系(上位者と下位者が直接結合している)、下位者は結ばれた上位者からのみ指揮を受ける。 | |
スタッフ組織 | スタッフ=作戦参謀。助言を働く組織。商品の企画や市場調査などは典型的なスタッフ部門の仕事とされる。 | |
マーケティング | 製品ライフサイクル | 製品が市場に出てから売れなくなるまでの間の(典型的な)四つの様相を人間の一生のように説明したもの。導入期→成長期→成熟期→衰退期 |
PPM理論 | 市場成長率が高ければ(社内で)その事業へ投資するインセンティブがある。しかし最終的にマーケットシェアで競合他社に勝利する目的があるから、追加投資以前のマーケットシェアは経営判断材料である。(市場成長率高、マーケットシェア高→「花形:積極的に投資すべき」、市場成長率高、マーケットシェア低→「問題児」:判断が悩ましいことも)。マーケットシェアは高いが市場成長率が低ければ、その事業の利益(つまり余剰資金)を「花形」や「問題児」への投資に回したい。(市場成長率低、マーケットシェア高→「金のなる木」、市場成長率低、マーケットシェア低→「負け犬」:撤退が望ましい) | |
コストリーダーシップ戦略 | 原価を抑えて、価格競争で勝利したり、価格を据え置いて多く利益を得たりして、競争優位を確立する戦略。 | |
コストプラス方式(原価加算法) | 原価に、一定の利益を上乗せして販売価格を決定する方法(サプライサイドが消費者に「請求する」という意味合いがある) | |
製品・市場マトリクス | Aを売るとして… Aの市場で、Aを売る(市場浸透戦略) Aの市場で、全く新しいタイプのA売る(製品開発戦略) Aの市場がないなりに、Aを売る(市場開発戦略) Aの市場がないうえ、全く新しいタイプのAを売る(多角化戦略)陰陽師(呪文などで鬼退治する)と全く新しいタイプの陰陽師(あえて殴り合いで鬼退治する)が、既に陰陽師自体が認知されている世界か、そうでない世界かで、活躍に相違が出てくる話に似ている。 |
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セグメンテーション(市場細分化) | 20代、30代、…、60代以上と消費者を区分けするなど。 | |
ターゲティング | どのセグメントを標的にマーケティングをするか。 | |
ポジショニング | ターゲットに対して適切な商品差別化を図ること。 | |
ブランド戦略(イメージ戦略) | ブランドイメージを形成して、モノを売るさいテコのように使うこと。♪京阪乗る人おけいはん♪ | |
マーケティング・ミックス | マーケティングの構成要素(Product, Price, Promotion, Place:何を売る?、いくらで売る?、どのように知ってもらう?、どこで売る?)とは、つまり何を売るか決めることもマーケティング戦略だし、どのように知ってもらうか決めることもマーケティング戦略だよ…そのうえで複数組み合わせることがマーケティング・ミックスである。 |
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★経営史
用語 | 説明 |
多角化 | 範囲の経済。経営資源やノウハウのスピンアウト。 |
よろず屋式の多角化 | 昭和前期の日産。家族経営の統合によるもので傘下企業に相互関連性が乏しい。 |
タコ足型経営 | 00年代サムスンなど韓国財閥系。石油化学からマスコミまで傘下に入れた。背景に企業家のリスク分散(資本家の投資として経営があったこと)を指摘する考え方がある。 |