過去問・南山大学外国語学部英米学科(2年次、3年次編入試験・2023年度)

選択問題の一つ
アメリカもしくはイギリスが近現代世界の形成において果たした役割について、あなたの知るところを論じなさい

解答の着想
近現代世界の形成(出来事)

1517年 ルター『95ヶ条の論題』
宗教の権威から民衆の精神を開放し「精神の自由」の礎を築く

1540年代 カルヴァン「職業召命観」
蓄財を美徳とし、後に「近代の資本主義(産業革命後の階級社会)」を形成する土台となっていく。

16世紀後半から17世紀前半の宗教戦争の教訓から1648年ウェストファリア条約で内政不干渉原則(外国の宗派に干渉しないこと)がルールになる。

1642年から1649年まで
イギリス(清教徒革命)

1688年から1689年まで
イギリス(名誉革命)

1776年
アメリカ(独立戦争)

1780年代
イギリス(産業革命)
木材から石炭へエネルギー資源を移行していたこともあり世界で最も早く産業革命が起きた。

1789年
フランス(フランス革命)

1796年から1815年まで
フランス(ナポレオン戦争)
当初フランス革命を外国の干渉から守ること(防衛)を目的とした。しかし後になって「革命の理念」を拡大する侵略戦争となる。中・南・東欧の諸民族に影響を与える。1814年から1815年までの「ウィーン会議」で国際秩序が再度話し合われた。

1812年
アメリカ(米英戦争)
その後に北部が工業化する。

1830年代
フランス(産業革命)

1840年代
ドイツ(産業革命)

1848年
フランス(二月革命)
ドイツ(三月革命)
ナポレオン戦争後の王政復古の反動と習うが、二月革命は近代法のための闘いでもあり、三月革命は階級闘争の側面がある。

1861年
アメリカ(南北戦争)
その後に南部も工業化が進む。
アメリカ(産業革命)
労働力としてヨーロッパやアジアから大量の移民が移住し多民族国家アメリカ合衆国が作られていく。アメリカは後発国ながら19世紀末には世界一の工業国となる。

自由に論じて下さい!

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