はじめに
山口県では、デジタル技術を活用して地域の課題解決を目指す「シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI」の参加企業を募集しています。このプロジェクトは、スタートアップ企業と自治体が協働し、デジタル化を推進することで、地方における新たな価値創造と安心・安全な生活の実現を目指す取り組みです。
プロジェクトの背景と目的
このプロジェクトは、アーバン・イノベーション・ジャパン(UIJ)が主催し、山口県のデジタル改革を支援するために設立されました。地方自治体が抱える社会課題を解決するために、スタートアップ企業との協働実験を通じて効果的なソリューションを開発することを目的としています。
UIJは2018年に兵庫県神戸市での取り組みを皮切りに、全国各地の自治体とプロジェクトを展開しており、山口県での「シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI」は今年で4年目を迎えます。
応募概要と協働実証課題
今回の募集では、山口県が提示する8つの協働実証課題に対して、スタートアップ企業や事業者がソリューションを提案し、実証実験を行います。以下はその課題の一部です。
データ連携基盤を活用したスマートシティ山口の実現
山口市データ連携基盤を活用したWebサービス・アプリの構築や、利用者ニーズ調査を通じて利便性向上を目指します。
二十歳のつどいのスマート受付システム
スマホを活用して「二十歳のつどい」の参加申し込みから入場受付までを効率化し、式典当日の職員の作業負担を軽減します。
福祉タクシー利用券のデジタル化
現在アナログで行われている利用券の発行・集計業務をデジタル化し、現場の業務負担を軽減します。
若者向け就職支援サイトの開発
若者にとって魅力的な就職支援サイトを構築し、県内企業への就職を促進します。これらの課題に取り組む企業には、最大50万円の実証プロジェクト経費が支給されます。協働期間は2023年9月から2024年1月末までを予定しており、その間に開発・実証実験を行い、効果を検証します。
オンライン説明会と応募方法
プロジェクトの詳細説明や課題についてのディスカッションを行うオンライン説明会が2023年7月9日に開催されます。説明会では、事業概要や課題テーマの説明に加え、担当課との質疑応答が行われます。参加費は無料で、当日参加も可能です。
応募は2023年7月21日まで受け付けており、応募方法については公式ウェブサイト(シビックテックチャレンジ YAMAGUCHI)から詳細を確認することができます。
プロジェクトの意義と期待
「シビックテック チャレンジ YAMAGUCHI」は、地方自治体とスタートアップ企業が連携して地域課題を解決する新たなアプローチを提供します。デジタル技術の力を借りることで、より効率的かつ効果的に問題解決を図り、地方におけるデジタル化の進展を促進します。
このプロジェクトを通じて、山口県は地域の豊かさと安全・安心を追求し、デジタル時代にふさわしい新しい課題解決手法を模索しています。多くの企業が参加し、協働することで、地域の未来をより良いものにしていくことが期待されています。
詳細な情報や応募については、公式ウェブサイトをご覧ください。