AI技術による革新:アニサキス検知システムの導入

はじめまして

アプライド株式会社は、株式会社MENOUが提供するAI外観検査システムを用いて、株式会社カネコメ高岡商店のアニサキス検知システムを導入しました。このシステムは、アプライドの独自開発による設計支援とオリジナル解析用コンピューターを使用し、AIを活用して高度な目視検査を自動化します。これにより、検査精度が向上し、業務負担の軽減が実現されます。

食中毒問題とアニサキス検知の重要性

日本では生食文化が根強く、特にアニサキスによる食中毒が深刻な問題となっています。厚生労働省の統計によると、過去10年間でアニサキスによる食中毒件数は急増しており、2014年の79件から2022年には566件にまで増加しています。これは、魚を冷凍せずに輸送できる技術の進歩により、アニサキスが生きたまま運ばれることが原因とされています。従来の目視検査では全てのアニサキスを検出することが難しく、食中毒被害が続いているのが現状です。

AI外観検査システムの導入効果

AI外観検査システムは、人が行っていた目視検査をAIで自動化します。このシステムは熟練検査員のノウハウを学習し、形状や大きさの異なる寄生虫を高精度で検知します。これにより、検査の効率化と精度の向上が実現され、品質が維持されます。また、省人化が進み、検査の負担が軽減されるため、労働力不足の解消にも寄与します。

高岡商店の取り組みと期待

カネコメ高岡商店は、「根室の味を全国へ」というモットーで新鮮な海産物を提供してきました。毎日数百匹のアニサキス検査を手作業で行っており、検査には非常に神経を使いますが、今回のAI検査システム導入により、微細なアニサキスも見逃すことなく検出できます。将来的には検査ラインの自動化を目指し、安心・安全な商品提供がさらに強化されることが期待されています。

AI検査システムの性能を最大限に引き出す

アプライドは、AI検査システムが最大限のパフォーマンスを発揮するための専用ワークステーションを提供します。高耐久・高品質の部材を使用し、細かいカスタマイズや仕様変更にも柔軟に対応します。また、国内自社工場での品質検査により、信頼性の高い製品を提供します。

今後の展望

アプライドは、MENOUのAI解析ノウハウとアイエムパックの技術を組み合わせ、水産加工業界へのAIシステム展開を積極的に進めていきます。各社の強みを活かし、事業基盤の拡大と新たなAIソリューションの推進を図ります。

アプライド株式会社の概要

  • 所在地:福岡県福岡市博多区東比恵3-3-1
  • 代表者:岡 義治
  • 設立:1982年9月20日
  • 資本金:3億8,173万円
  • 事業内容:パソコンおよび周辺機器の販売、BTO/HPC製品の製造販売、AIソリューションサービスの提供
  • 従業員:417名

アプライド株式会社は、今後も生食文化を守るため、最先端のAI技術を活用した安全な食品提供に尽力していきます。

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