連載小説・ナマポ!

小学三年生の村木しおりは、精神障がいを抱える両親とともに、生活保護を受けながら暮らしている。父・達哉の勧めで卓球を始めたしおりは、初めての対外試合で実力差に打ちのめされつつも、努力する楽しさを知っていく。ある日、学校で習い事の話題が広がり、クラスメイトの反町つくしから「お金がある家でいいね」と皮肉を言われる。つくしの家庭はさらに厳しい状況にあり、習い事は許されていなかった。しおりは、卓球を通じてつくしと心を通わせ、互いに支え合うようになっていく。社会的な困難を抱えた子どもたちの友情と成長を描く物語。

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第一話 奥井卓球教室

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