過去問・埼玉大学教養学部グローバル・ガバナンス専修(3年次編入試験・2019年度)

「内政不干渉原則」を400字程度で説明せよ

解答例
内政不干渉原則とは、主権国家はその住民統治のあり方について他国から干渉を受けない原則のことである。1648年「ウェストファリア条約」では、宗教戦争の経験から、他国の宗派を干渉をしない原則が認められた。その後、内政不干渉原則はヨーロッパで確立するのだが、主権の最終的根拠が被治者の同意にあるという近代政治の考え方に従い、被治者への虐待などを根拠に人道的介入は正当化された。たとえば冷戦終焉後の地域紛争における残虐行為が報道されると人道的介入の支持は高まる。しかし国連の授権を得ない武力行使に対する批判は根強い。なぜなら人道を判断する基準が介入する主権国家にあること、さらには強国が人道を口実に弱小国に圧力をかける危険もあるためである。

参考『新・国際政治経済の基礎知識』p211(編)田中明彦・中西寛

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