ある市場の需要関数と供給関数が、価格をP、需要量をQd、供給量をQsとして
需要関数:Qd= 1100- P, 供給関数:Qs= 2P- 400
で与えられているとする。このとき、以下の各問いに答えなさい。
イ)取引に税が課されてしないときの、均衡価格P0と均衡取引量Q0を求め、解法を示したうえでそれぞれ答えなさい。
ロ)消費者に財の取引1単位当たり30の税が課されたときの、均衡における消費者の支払い価格(税込価格)Plcと取引量Ql, および課税の死荷重DWLの大きさを求め、解法を示したうえでそれぞれ答えなさい。
解答例
イ)均衡における取引量Q0と価格P0について
Q0 = 1100 – P0
Q0 = 2P0 – 400
であるから
P0= 500
Q0= 600
である
ロ)課税後需要関数Q’dは税抜き価格P’を用いて
Q’d= 1100- (P’+30) = 1070 – P’
ここで均衡における取引量Qlと税抜き価格P’cについて
Ql = 1070 – P’c
Ql = 2P’c – 400
であるから
P’c= 490
Ql = 580
であり均衡における消費者の支払い価格は
Pc = P’c + 30 = 520
である
ここで死荷重DWLを計算すると
DWL = ( Pc – P’c ) × ( Q0 – Ql ) ÷ 2 = 30 × 20 ÷ 2 = 300