初めに
合格体験記を書くにあたり、パートを⼤きく分けて 3 つに書いてみます。
1.失敗談(1 年⽣夏休み〜1 年⽣ 3 ⽉)
2.成功談(2 年⽣ 4 ⽉〜2 年⽣ 11 ⽉)
3.合格後(2 年⽣ 11 ⽉〜3 年⽣夏休み)
1.失敗談
ここでは、編⼊を決めた理由、不合格の理由につい話します。私が編⼊試験を受けようと決めたのは 1 年⽣の 7 ⽉上旬でした。理由は公務員試験に⼒を⼊れている⼤学へ⾏きたいと考えたからです。
この時期に、将来について深く考えさせられる授業を受けました。この授業は1年⽣向けの「キャリアガイダンス」のようなもので、就活を終えた 4 年⽣の先輩⽅がお話をしたり、キャリアセンターの⽅が業界の説明をするといったものでした。この授業を通し、私の性格や考え⽅(貢献性や課題解決など)が公務員と似ていると考え、公務員という道へ進もうと決めました。ところが、周りに公務員志望の学⽣が多くないこと、在籍していた⼤学が公務員試験に強くなかったこと、この 2 点から、編⼊を決意しました。
とりあえず右も左もわからなかったため、編⼊試験の予備校に⼊り、勉強をしてきました。ここで、私が不合格を味わった要因が出てきます。それは「編⼊試験を軽視していた」ということです。当時の私は、書いた内容にツッコまれると答えに詰まる⾔ったことが多かったです。⼤まかな原因はわかるが、細部がわからないということです。実際に、貧困に関する設問であっても、根拠のない、自分で「こんな感じだろうなぁ」というぼんやりした考え方で、小論文を書いておりました。例えば「ブルーワーカーが問題とされている」と書いてみたりしました。しかし「ブルーワーカーの何が悪いのか?」と問われると、答えることができなかったです。今にして思えば、あそこで本当に言いたかったことは「ブルーワーカーとホワイトカラーで格差が広がっている」とかそういう事が言いたかったのですね、これでもまだまだ全然曖昧かもしれない。このように、試験対策に⼒を⼊れず、⽣半可な知識で試験に挑むことになり、結果不合格となりました。(受験⼤学は⽇本⼤学 法・経済/法政⼤学 法です)
2.成功談
ここでは、試験対策の内容、勉強中悩んだこと、試験当⽇のエピソードの 3 つについて話します。まず試験対策については、不合格した原因をしっかり考え、勉強の仕⽅を徹底的に⾒直しました。正確な知識と正しい⽂章の書き⽅、この 2 点について、深く考えました。正確な知識を付けるために、「⽇経キーワード」と「速攻の時事」を読み、定期的に⽇経新聞の「経済教室」を眺めていました。正しい⽂章を書くために、藤倉さんに添削をお願いし、結論ファーストで書く重要性を学びました。この勉強を通し、正しい知識で正確に⽂章を書くこと、可読性のある⽂章を書くことを学ぶことができました。
この勉強をする上で、悩み事が 2 点出てきました。1 つ⽬は、⼩論⽂というゴールが⾒えない科⽬の勉強からくる不安です。⼩論⽂には当然ですが、答えはありません。そのため、どこまで勉強すれば良いのか先の⾒えない恐怖が常にありました。2 つ⽬は猛烈な孤独感です。コロナ禍であるとはいえ、バイトや遊びで充実している⼤学の友⼈が多く、1⼈で黙々と勉強している⾃分と照らし合わせると、涙が⽌まりませんでした。とてもメンタルが不安定でした…
そんな⾟い時期も過ぎ、10 ⽉の試験当⽇になりました。試験開始までは、頻出テーマをまとめたノートと、今まで書いてきた答案をひたすら読み返しました。試験開始後は、今まで⾒たことのないテーマに関する出題で、とても動揺しました。しかし、⼀度深呼吸し、普段通り⾻格から丁寧に作成しました。コロナに関する問題でしたが、⾃分が普段から書いていた「オハコ」の内容に流れを持っていき、結びつけて書き上げました。結果、5分余らせることができるほど、余裕を持って書き上げることができました。
そして合格することができました。
3.合格後
ここでは、合格後〜退学までと、3 年⽣の前期授業について話そうと思います。合格直後はとにかく遊びました。ストレスが爆発しました(笑)お世話になった先輩や⼤学の同期とご飯へ⾏ったり、家でのんびり映画を⾒る⽇々を過ごしていました。ひとしきり遊び、12 ⽉ぐらいから公務員試験の勉強を初め、今も続けています。⽇本⼤学⼊学後は、とにかく授業と公務員試験の両⽴に苦戦しています。編⼊⽣は単位認定の影響で持ち駒が少なく、卒業までに多くの単位が必要となります。(私は 3 年次で50 単位履修しています)多くの授業と公務員試験の勉強をいかに効率良く⾏うか、⽇々試⾏錯誤しています。
最後に
⻑くなりましたが、ご覧いただきありがとうございました。編⼊試験は私にとって、21年⽣きてきて⼀番⾟い経験だと断⾔できます。⼀度「不合格」という挫折を味わってるため、余計にそう思えます。しかし、この経験から学んだことは多かったです。⽂章の書き⽅や物事の考え⽅など「勉強⾯」はもちろんですが、⾃分が挫折した時にどのように対処すれば良いかなど「メンタル⾯」も鍛えることができました。さらに、将来やりたいことを再度⾒直す機会にもなりました。
この試験を通して、知識・メンタル・将来、この3つを学ぶことができました。本当に良い経験でした。これから編⼊試験を検討されている⽅・編⼊試験を控えている⽅の後押しに、なれることができたら幸いです。
出願書類
学習計画書
私は将来公務員として、地域振興や町づくりに関する課題解決や政策立案に携にわたいと考えている。そのためには、公共政策学と金融経済学について学ぶ必要があると考え、学習計画を立てた。
公共政策学については、課題解決や政策立案を行うためには、行政の仕組みや政策立案過程を理解する必要がある。そのため、公共政策企画論や公共経済学などを履修し、公務員に必要な行政機構の制度や過去の政策事例などを学習し、課題解決や政策立案に関する手法を身につけたい。また公共政策企画論では、現役の官庁職員が講義や指導を行い、実際に政策の企画立案を行なっている。現場で活躍されている職員から直接指導を受けながら自分で企画立案をする授業は、即戦力を身に付けることができるので、是非履修したい。
金融経済学については、今の大学で金融論や財務会計論を履修し、企業会計を学習してきた。そして、行政と企業が連携して業務を行う場合、どのように企業会計の原則が作用するのか、円滑に業務を行うためにはどういった政策が必要かを学びたいと考えた。そこで、企業金融論や金融政策論などを履修し、企業の資金調達の方法や国内外の金融活動、金融市場のリスク管理手法などを学習し、応用的な思考力を養いたい。
さらに、ゼミナールで地域振興をテーマに研究したいと考えている。これは公共部門において重要視されており、行政だけでなく、様々な利害関係者も検討に加わっている。また多様な財源・資金も活用していることから、政策立案・金融面に関する実践的な勉強ができると思う。入室したゼミナールの内容と関連した問題点も見つけ、具体的な解決手法を身に付けたいと考えている。
貴学の教育モットーである「どのような状況でも決して動じず、柔軟に対応できる能力」を養い、公共の課題解決や政策立案に携わることができるよう学業に励んでいきたい。
志望理由書
私は、公共部門の多様化する課題や複雑化する利害調整に対応できる分析力と課題解決力を持ち、政策立案ができる公務員になりたいと考えている。今の大学は公務員試験の試験科目中心のカリキュラムであるが、貴学科では必要な知識を体系的、実務的に学ぶことができるため志望した。
分析力の重要性については、公務員試験対策の授業で「公務員になるためには法的な視点で検討するだけでなく、経済的な分析を加え、課題を解決する力を身につける必要がある」と聞いたことにある。
例えば、地域振興や町づくりをどう考えるかは、直面する課題ではあるが、これまでのような医療や福祉、インフラ整備などの視点に加えて、減少する労働力人口や大型化する自然災害への対応、SDGsの考え方なども加わり、検討すべき視点が増え、協議すべき利害関係者も多岐にわたり、複雑になっている。
もちろん法的規制などの側面から検討することも大切ではあるが、関係者が持つ様々な物的・人的資源を集結し分析し、利害関係などを調整した上で、何ができるかを検討することが大切である。そのため、この手法を学べる公共政策学を学習し、公務員に必要な企画立案能力や課題解決能力を身に付けたい。
さらに、貴学科では、金融機関や官公庁などで即戦力となることができるよう、金融工学理論など実務的な講義が多い。新しい公共事業を起こそうとするとき、行政自らの財源だけでなく、様々な民間の資金を活用することが多い。そのため、財政学の知識だけでなく、資産運用や取引、リスクマネジメントなどを分析する金融経済学の知識も必要不可欠であると考えた。
私は公共部門の課題について、経済的な分析を加え、解決の手がかりを見つけ出し、複雑化する利害関係を調整する手法を学び、実際の行政現場でこれらを活かして政策立案に携わりたいと考える。
日本大学経済学部の編入試験で、英語の問題は主にどのようなものがあるのか知りたいです。