添削の記録②モノカルチャー経済

学生が書いた文章(before)に対する添削(after)を公開しています。添削後に学生了承済です。多くの受験生に共有したいと思い公開しています。今回は「モノカルチャー経済について400字でまとめなさい」という課題です。取り組んでくれたのは編入学試験(国際関係→国際関係)を受験する大学2年生です。試験約一カ月前です。

(before)モノカルチャー経済とは特定の農作物や鉱物資源の輸出に特化した経済構造である。植民地時代の支配国による農業化が起因し、発展途上国には未だよく見られる。例えば、ガーナはイギリスの支配のもとでカカオ豆の生産が展開され、その輸出によって農家は安定した収入を得るようになった。現在でもカカオ豆産業が収入の大半を占めている。この経済構造の利点はその効率性である。2、3種類の農作物を大量に生産するため作業が効率的である。しかし、経済の不安定さという課題が残る。農作物は天候に左右されるため、仮に不作が続けば経済の打撃は大きい。例えば、カカオ豆の木が最近の異常多雨によって枯渇すれば、ガーナの経済活動が一瞬にして滞ってしまうことになる。さらに、モノの価値は国際市場の需供によって決まるため、収入増減の影響を受けやすい。経済不安定のリスクを考えれば、輸出作物の種類を増やし、○○依存から脱していく必要があるだろう。

(after)モノカルチャー経済とは特定の農作物や鉱物資源の生産と輸出に特化した産業構造の経済である。これは発展途上国には未だよく見られる。例えば、ガーナは植民地時代にカカオ豆の生産が展開され、その後に支配国イギリスが設立した公社による買取と輸出によって農家は安定した収入を得るようになった。現在でもカカオ豆産業が収入の大半を占めている。モノカルチャー経済の利点はその効率性である。特定の産品を大量に生産するため作業が効率的である。しかし経済の不安定さという課題が残る。産品の価格は国際市場の需給によって決まり、特に農作物は天候に左右されるため、仮に不作が続けば経済の打撃は大きい。もしもカカオ豆の木が最近の異常多雨によって枯渇すれば、ガーナの経済活動が一瞬にして滞ってしまうかもしれない。そうしたリスクを考えれば、輸出作物の種類を増やし、モノカルチャー経済から脱していく必要があるだろう。

(添削)モノカルチャー経済とは特定の農作物や鉱物資源の生産と輸出に特化した産業構造の経済経済構造である。植民地時代の支配国による農業化が起因し、1行目で「農作物や鉱物資源」とモノカルチャー経済を定義したのに2行目で断りなしに農作物に話が絞られていると驚きます。)これは発展途上国には未だよく見られる。(なるべく主語は書きましょう。また主語を意識することで誤った構文は減ります。)例えば、ガーナは植民地時代にイギリスの支配のもとで(カカオ豆産業の発達の原初的段階では農家の自発が主だったとする文献があり「植民地時代」であるが「イギリスの支配のもと」は誤謬を生むかもしれない。)カカオ豆の生産が展開され、その後に支配国イギリスが設立した公社による買取とその輸出によって農家は安定した収入を得るようになった。現在でもカカオ豆産業が収入の大半を占めている。モノカルチャー経済この経済構造(専門用語はなるべく言い換えない)の利点はその効率性である。特定の産品2、3種類の農作物(定義したさいの記述を意識しましょう)を大量に生産するため作業が効率的である。しかし経済の不安定さという課題が残る。(GOOD!その通り!)産品の価格は国際市場の需給によって決まり、特に農作物は天候に左右されるため、仮に不作が続けば経済の打撃は大きい。もしも例えば、カカオ豆の木が最近の異常多雨(GOOD!よく調べましたね!)によって枯渇すれば、ガーナの経済活動が一瞬にして滞ってしまう(GOOD!面白い推測!)かもしれないことになるさらに、モノの価値は国際市場の需供によって決まるため、収入増減の影響を受けやすい。そうした経済不安定の(指示語を使うことで文と文の繋がりがクリアになります。)リスクを考えれば、輸出作物の種類を増やし、モノカルチャー経済○○依存(専門用語はなるべく言い換えない)から脱していく必要があるだろう。

NOTE
「経済構造」とか「経済体制」とか抽象的な表現を「えいやっ!」と使うと見た目は良いです。しかし学部生の論述で一番滑りやすい瞬間でもあります。「なにそれ説明して?」と攻撃されても平気な人以外はそうした表現を使わないようにしてください。上の内容なら「経済構造」でも問題はないのですけれどね。変な癖をつけてほしくないです。

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