社会的亀裂と政党、政策

「社会的亀裂」は、政治学を学ぶうえで重要な概念です。高校までの学校の授業を受けたり、ニュースをみたりして、なんとなく知っていることですが、要は人々の考え方や行動の傾向を分断し、ある社会集団に部分集団をもたらす要因です。しかし政治学ではとても丁寧に議論をします。

「社会的亀裂」の詳細な定義は学派、学説、学者によっても様々ですが、典型例としては次の2つが頻繁に取り上げられます。1つは「都市と地方」、もう1つは「宗教と世俗」です。この2つの社会的亀裂を軸として、「都市的かつ宗教的」「都市的かつ世俗的」「地方的かつ宗教的」「地方的かつ世俗的」という4象限を考えることができます。

北欧やオランダでは、「都市・世俗」領域で発展した右派政党が強く、経済的な階級に沿って左派政党と支持層を分け合ったと言われています。そして右派政党が市場経済を志向したことで、福祉国家的平等を志向した左派政党との対立が非常に明確になったと言われています。

またイギリス、ドイツやオーストリアでは、「宗教・地方」の領域で発展した右派政党が強く、キリスト教徒や地方在住者から政治経済的な階級を横断して支持者を得ることが可能でした。そのため、右派政党は政治経済的な政策領域においてその立場を明確化する傾向にはなかったと言われています。

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